今年のGWは、久しぶりにお出かけを満喫した方が多いのではないでしょうか。
こんにちは。ほと子です。
連休中は新生活の緊張から解き放たれ、少し羽目を外してしまった私。
やっと通常モードに戻ったけれど、どうにもモチベーションが上がらない…そんな方も多いかと思います。疲れやストレスがたまってくると、知らぬ間に日々の暮らしが乱れたり、自分自身のケアも雑になってしまったりするものです。
今回は、日々の暮らしのちょっとした心がけで気持ちが上向くような、仏教の教えをご紹介します。
「徳を積む」幸運を呼び、暮らしを豊かにする法則
あなたは「徳を積む」という言葉を耳にしたことはありますか?
「徳を積む」とは仏教の教えの一つで、よい行い(善行)を重ねましょうという考え方です。よい行いにより自分の心を清めることで、自分の幸せにつながるとされています。
「徳を積む」の仏教的な意味とは?
その背景には、仏教のいくつかの教えが関係しています。
仏教には、「因果応報(いんがおうほう)」や「輪廻転生(りんねてんしょう)」という考え方があります。
因果応報とは、自分が得た結果はすべて自分がまいた種、自ら作った原因からきている、という考え方です。よい行いも悪い行いも、その結果はすべて自分に巡ってくるといわれています。
また、生命あるものの魂は生まれ変わりを繰り返すことを意味する輪廻転生では、次の生まれ変わり先は生前の行いによって左右されると考えられています。
つまり、生前によい行いを重ねて徳を積んだ人ほど、よい生まれ変わり先に行ける、極楽浄土に近づけるというのです。
陽徳と陰徳
では、その徳とはどのようなものなのでしょうか。
徳には「陽徳」と「陰徳」の2種類があるといわれています。
「陽徳」とは、褒められたり、直接感謝されたりする行いのことで、人に知られるという点が特徴です。
一方「陰徳」とは、人に知られなくても人のためになる行いをすることをいいます。見返りを求めない善行は、人が見ていなくても仏様が見てくれていると考えられ、陽徳より陰徳を積む方が人として磨かれ、徳が高いともいわれています。
陽徳は “一代で終わる徳”といわれる一方、陰徳は “三代先まで続く徳”といわれるほどです。
また、「陰徳(いんとく)あれば必ず陽報(ようほう)あり」ということわざは、ひそかによい行いをすれば、のちに必ずよい報いを受けるという意味で使われています。
徳を積むには具体的に何をすればいいのか
では、具体的に何をしたら「徳を積む」ことになるのでしょうか。
よい行いとは多種多様ありますが、お金をかけずとも心がけひとつでできることがあります。
無財の七施(むざいのしちせ)
ここで、「無財の七施」という仏教修行の考え方をご紹介します。
無財の七施とは、日々の暮らしで7つの施し(ほどこし)を行うことで、自分も人も幸せになることができ、徳を積むこともできるという考え方です。施しとは、それを必要としている人に心を込めて捧げることを意味します。
では、7つの施しとはどのような内容か見てみましょう。
<無財の七施>
1.眼施(げんせ)
やさしいまなざしで相手を見つめること。
2.和顔施(わがんせ)
和やかな顔つき・表情・笑顔で接すること。
3.愛語施(あいごせ)
愛情ある言葉で接すること。時に厳しい言葉でしかることも、愛ある態度として含まれる。
4.身施(しんせ)
自分の体を使って奉仕し、身をもって模範的な行動を示すこと。人の嫌がる仕事も喜んで気持ちよく率先して行うこと。
5.心施(しんせ)
人のために心を配り、自分のことのように、ともに喜び、悲しみ、痛みを感じること。
6.床座施(しょうざせ)
席や場所、自分の地位などを悔いなく喜んで譲ること。
7.房舎施(ぼうじゃせ)
雨風をしのぐ場所を提供したり、思いやりの心で行動したりすること。
つまり、笑顔を心がけ、人に親切・平等に接し、他人を思いやり、相手の幸福も一緒に喜ぶといったことでも、徳が積めるということなのです。
逆に、人の悪口を言ったり、人をだましたり、自分優先な考えや行動はNG!ということになります。そういったマイナスな感情に陥りそうな時は、少し深呼吸して視点を広げてみると、心の平穏を取り戻せるかもしれません。
自分だけでなく人も幸せにする
「徳を積む」ことが人生を豊かに過ごすコツといえるのは、自分に幸運として返ってくるだけでなく、周囲の人も幸せすることができるからです。
突然ですが、あなたが素敵だなと思うのはどんな人ですか?笑顔を絶やさない人、やさしく親切な人、誰にでも平等に接する人、悪口を言わない人、自分のことのように親身になってくれる人が挙げられると思います。
そういう人は品があったり、プラスの気が巡っているようなイメージや、運を引き寄せているという印象がありませんか?それは、その人が日頃から「徳を積んでいる」からかもしれませんね。
では、人徳がある人はどのようなことをしているのでしょうか。
その例として紹介したいのは、アメリカのMLBで二刀流として活躍している大谷翔平選手。
野球の技術や成績だけでなく人間性も高く評価されている大谷選手が、さりげなくゴミ拾いをする様子はよく話題になっていますね。
大谷選手がプロ野球選手になるという目標達成のためにマンダラチャートを作っていたのは有名ですが、運を呼び込むための行動として「ゴミ拾い」を上げているのです。
自分にも人にもよい行いをすると、人間性や品性が高まり人としての器も成長します。心にも余裕が生まれ運気もアップするなんて、うれしい循環ですね。
まとめ
日々の暮らしのちょっとした心がけで徳が積めるなら、すぐに実践できそうです。掃除も良し、笑顔ひとつでも良し。自分も人もうれしいことを、1日1つから実行してみませんか。心が上向いて、気持ちのよい1日が過ごせるかもしれません!
これからの時期に、ぜひ読んでみていただきたい過去記事をご紹介します。
「徳を積むこと」を考えるのに、ふさわしい場所でもありますよ。
ほと子’s choice
今回は、マンダラチャートに絞ってみました。
毎日の積み重ねを記録しておく事で、理想の未来に繋がりますように!
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