梅の花が咲き始めて、春の気配を感じる今日この頃。
こんにちは。ほと子です。
お寺に行ったとき、お坊さんがお経を読んだり、お話をしてくれたりしますよね。そんなお坊さんにも「階級」があるって知っていましたか?「え、お坊さんってみんな同じじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はいろいろな立場や役割があるのです。
今回はお坊さんの階級をご紹介します。これを読めば、お寺に行ったときに「このお坊さんの階級は?」なんて、ちょっと想像したくなるかもしれませんね。
さっそく見ていきましょう!
お坊さんの階級

仏教にはさまざまな宗派があり、お坊さんの階級(僧階)もそれぞれ異なります。真言宗では16の僧階があります! お寺の修行に励む新米僧侶から、全国の寺院を統括する大僧正(だいそうじょう)まで、修業年数や貢献度などによってお坊さんの階層は変わっていきます。
また、お坊さんの階級を見分けるポイントのひとつが「法衣(ほうえ)の色」。修行僧が着るのはシンプルな黒衣(こくえ)ですが、高位の僧侶になるほど華やかな色合いの法衣を身にまとうことができます。
ここからは、真言宗のお坊さんの階級を解説していきます!
見習いの初級僧侶
得度(とくど)を受けたばかりの新米僧侶は、いわばお坊さんのたまご。「教師試補(きょうししほ)」として黒色や茶色の法衣を身にまとい、本格的な修行がスタートします。
修行生活は、まさにお寺の合宿!一般的な修行スケジュールは、朝4時に起床し、まずは境内の掃除をします。スマホはもちろん禁止。日中はお経を唱えたり、座禅を組んだり、ひたすら精進の日々が続きます。
「毎日、座禅ばっかり?」と思いきや、掃除や庭仕事、薪割りなど、体力勝負の一面も。「最初はキツかったけど、少しずつ慣れてきた!」そんな新米僧侶の声が聞こえてきそうですね。
中級僧侶、いよいよベテランの仲間入り!
修行を重ねたお坊さんが次に目指すのが、「権律師(ごんのりっし)」や「大僧都(だいそうづ)」といった中級の階級。このレベルになると、水色や緑色の法衣を身につけることができ、お寺での法要をしっかり任されるようになります。
また、地域の人々に仏教の教えを伝えたり、法事やお祭りに関わったりする機会も増えてきます。お坊さんとしての存在感がぐっと増す、お寺の住職を目指すための大切なステップです。
お寺のリーダー! 上級僧侶
お坊さんもキャリアを積むと、いよいよ住職や副住職として、お寺の代表を務める立場になります。このクラスの僧侶は、「権少僧正(ごんのしょうそうじょう)」や「中僧正(ちゅうそうじょう)」といった階級に就き、紫色の法衣を身につけるのが特徴です。
上級僧侶の仕事は、お経を読むだけではありません!お寺の経営者として、檀家さんとの交流や地域活動に参加したり、最近ではSNSやオンラインで法要をおこなったりなど、現代に合った運営スタイルを模索しています。人々が気軽に訪れる場を作るのも、お坊さんの大切な役割です。
お坊さんの頂点! 大僧正とは?
お坊さんの世界にもトップの座が存在します。それが大僧正。緋色の法衣をまとい、全国の寺院を統括するリーダー的存在です。この位になると、開創記念などの大きな法要や重要な仏教行事に招かれるように。さらに、弟子を育て、僧侶たちを導く役割も担っています。
「お坊さんがテレビに出演しているのを見たり、お坊さんが書いた本を読んだりしたことがある!」という人も多いのでは? 実はこういった僧侶の多くは、この大僧正クラスなのです。
全国を飛び回って仏教の教えを広めながら人々の心の拠り所となる、それが大僧正の役割です。お寺の枠を超えて社会に貢献することが求められる、お坊さん界の最高位です。
階級ってどう決まるの?

お坊さんの階級は、修行の成果や試験の合格、宗派への貢献などが関係します。しかも宗派ごとにルールが異なるので、その仕組みは奥深いのです。ここでは、そんなお坊さんの階級についてご紹介します。
階級が上がるための条件
お坊さんの世界は、「〇年働けば昇格!」というしくみではありません。例えば、住職になるには一定期間の修行を終えて、僧侶としての知識や技術をしっかり身につける必要があります。そのほかに、お寺を運営するスキルや、地域とのつながりも重要。さらに、大僧正などの高位に就くには、仏教界への貢献や弟子の育成など、まさに「人望」も必要になってきます。
お坊さんのキャリアは修行年数がカギ!
お坊さんの階級は、年齢よりも「修行年数」が大事なポイント。また、真言宗では大学卒業だと6級の「権少僧正」、大学院卒だと7級の「大僧都」と、学歴がランクに影響することもあります。階級が上がるごとに段階的な修行が求められ、一定の条件をクリアしないと次のステップには進めません。例えば、曹洞宗では長い座禅修行を乗り越えた人だけが昇格できる仕組みです。
高位になると収入もアップ?
会社だと「役職が上がれば給料もアップ!」というのが一般的ですが、お坊さんの世界はちょっと違います。高位の僧侶になったからといって、すぐに収入が増えるわけではありません。
ただし、住職になるとお寺の運営を任されるため、檀家さんからの寄付やお寺の収益によって収入が左右されることも。また、大僧正など高い階級になると、講演や執筆などの活動が増え、そこで収入がアップするケースもあります。
まとめ

いかがでしたか?お坊さんの世界にもしっかりとした階級があり、階級によって法衣の色が違うことに驚きましたよね。大きな行事では、階級が高いお坊さんが豪華な衣装を着ることもあるそうです。次にお寺へ行ったときは、ぜひお坊さんの法衣にも注目してみてください!
参考サイト
https://careergarden.jp/souryo/kaikyuu/
https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000229238&page=ref_view
https://otera-e.com/kiji_kesanoiro_kaikyuu/
https://ohenrocar.com/%E6%B3%95%E8%A1%A3%EF%BC%88%E5%A4%A7%E8%A1%A3%E3%80%81%E8%A2%88%E8%A3%9F%EF%BC%89%E3%81%AE%E8%89%B2%E3%81%A7%E3%81%8A%E5%9D%8A%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E9%9A%8E%E7%B4%9A%E3%81%8C%E5%88%86%E3%81%8B/#google_vignette
https://toyokeizai.net/articles/-/701773?display=b
以前、仏様の階層についてご紹介しておりますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください!
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