大河ドラマゆかりのお寺を鎌倉時代の仏教と共に紹介!

鎌倉がアツい!2022年の大河ドラマで注目されて、鎌倉は今、話題沸騰中。

こんにちは、ほと子です。
鎌倉時代、ドラマでも描かれているように、政治の実権は貴族から武士へと移りました。
同時に、この時代は日本の仏教にとっても大きな転換期に。それまで仏教は貴族や朝廷を中心に信仰されていましたが、この時代に新しい宗派がいくつも登場し、仏教が庶民に一気に広まったのです。

今回は鎌倉時代の仏教の特徴をお話しながら、大河ドラマに登場する歴史的人物とゆかりのある寺院をいくつかご紹介します。

 

鎌倉時代の仏教の特徴とは?

鎌倉時代以前は、仏教を信仰していたのは貴族や皇族などの権力者たちでした。ところが、僧侶たちが権力者たちと癒着するようになり、仏教腐敗が進みました。

この頃、武士が台頭し始め、朝廷内の権力争いに介入するようになります。そして政治の争いが激化し、さまざまな反乱や戦が起きました。
一方、庶民のほとんどは農民で、天変地異などで作物がうまく育たず、生活はとても困窮していました。度重なる戦乱に巻き込まれ命を落とした人も多く、絶望や不安から仏教に救いを求める人が多かったのです。

仏教の立て直しを図る動きと不安定な社会情勢に、新しい宗派がいくつも生まれ、それらが武家や庶民に広まりました。

この時代に新たに誕生した宗派は6つ。 ※( )はその宗派を開いた人

・浄土宗(法然)

・臨済宗(栄西)

・浄土真宗(親鸞)

・曹洞宗(道元)

・日蓮宗(日蓮)

・時宗(一遍)

武家などの権力者に人気だったのは臨済宗や曹洞宗、いわゆる禅宗といわれるものです。禅宗は座禅を組んで精神統一し、精神の鍛練を図るのが特徴です。特に臨済宗は、鎌倉幕府の支援も受けながら着実に信者を増やしました。

一方、庶民に浸透したのは浄土宗や浄土真宗です。「南無阿弥陀仏」とひたすら念仏を唱えればよいというシンプルな教えで、信者が一気に増加しました。
生活環境が非常に苦しく、禅宗のように座禅を組んで精神の鍛練をするほどの余裕がなかったという説もあります。

「鎌倉殿の13人」登場人物とゆかりのある寺

鎌倉時代の仏教の背景や特徴がわかったところで、ドラマに登場する歴史上の人物とゆかりのあるお寺をいくつかご紹介しましょう。

ドラマに思いを馳せら、足を運んでみではいかがでしょうか。

「寿福寺」~源頼朝~

源頼朝は、鎌倉幕府を樹立し初代将軍となった人物。

父・義朝が平治の乱で平家に敗れた際に、伊豆へ流刑になりましたが、北条時政や義時らと兵をあげ、平家を打倒。鎌倉を本拠地とし、東国を拠点とした鎌倉幕府を開き、武士の支配する政権を樹立しました。

「寿福寺」

神奈川県鎌倉市にある臨済宗のお寺です。
鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝の妻・北条政子が、頼朝の死後、正治2年(1200年)に創建。
臨済宗の開祖である栄西を招いて開山しました。

寺の一画には、北条政子と源実朝(源頼朝と政子の子)の墓といわれている五輪塔のあるやぐらがあり、参拝することも可能です。
ちなみに、源頼朝の墓は寿福寺からは徒歩17分程の場所、鶴岡八幡宮からしばらく歩いた岡の上にひっそりとあります。

「宝戒寺」~北条義時~

北条義時は、源頼朝の正室・北条政子の弟であり、頼朝の死後に発足した有力御家人による「十三人の合議制」メンバーの一人。鎌倉幕府の第二代執権として政子と共に幕府政治の実権を握った人物です。頼朝直系血族が絶えた後、力を取り戻そうとした朝廷との戦い「承久の乱」(1221年)で勝利、北条の地位を盤石なものにし執権政治を完成させました。

「宝戒寺」

神奈川県鎌倉市にある天台宗のお寺です。
北条家は後醍醐天皇の呼びかけで挙兵した新田義貞らに攻め込まれ一族滅亡します。その後、後醍醐天皇が足利尊氏に命じ、北条一族の鎮魂のために1335年に建立したといわれているのが宝戒寺です。

秋にはシロハギで境内が埋め尽くされることから「萩(はぎ)の寺」としても知られています。春はモクレンやサクラ、夏はサルスベリやスイレン、冬はツバキやロウバイなど、四季を通じて美しい花々を楽しむことができます。

「浄楽寺」~和田義盛~

和田義盛は、三浦半島に勢力を持っていた三浦一族。源頼朝の平家打倒の挙兵に参加し、頼朝から初代侍所別当に任じられ、「十三人の合議制」メンバーの一人でもありました。

侍所とは軍事や警察のような組織で、義盛はその長官として、武士たちの統率役を担いました。頼朝死後、権力を強める北条氏と対立を深め、建暦3年(1213年)和田の乱で北条義時と戦い敗死。和田氏は滅亡しました。

「浄楽寺」

神奈川県横須賀市にある浄土宗のお寺です。
義盛は仏教に帰依の念が強かったようで、7つの阿弥陀堂を建てたといわれています。その一つが浄楽寺です。

寺には、義盛が運慶(東大寺南大門「金剛力士立像」を造った仏師)に作らせた5体の仏像(阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩、不動明王、毘沙門天)が安置されており、いずれも国の重要文化財に指定されています。仏像は年2回の御開帳の他、予約をすれば参拝することができます。

大河ドラマに思いを馳せながら、ぜひ鎌倉のお寺参りに!

今回は、鎌倉仏教についてふれつつ、源頼朝・北条義時・和田義盛とゆかりの深いお寺を紹介しました。鎌倉にはこの他にも鎌倉時代に創建された歴史あるお寺がたくさんあります。大河ドラマのストーリーを重ねながら、鎌倉散策をしてみてはいかがでしょうか?

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