通夜当日の準備やスケジュール、通夜の流れを徹底解説!

親族がなくなった場合、葬儀を行いますがその前に「通夜」というものを行います。

通夜は、そもそも「夜を通して」親族がご遺体のそばで一夜を明かし故人を偲ぶという儀式です。

通夜までの流れ

人が亡くなったら、病院に運び医師に死亡診断書を書いてもらいます。

ちなみに病院でなくなった場合には霊安室に運ばれますが、霊安室に滞在できるのは2時間ほどとなります。これは、多くの病院では霊安室に安置できるご遺体は2体までとなっているからです。

次に葬儀社や斎場を決定します。決まっていない場合は病院でパンフレットを渡されることもあります。

斎場が決まったらご遺体を自宅もしくは斎場に運んでもらいます。通常は亡くなられた日に通夜を行い、翌日に葬儀を行います。亡くなった時間によっては翌日に通夜をすることもあります。

ただ、斎場が混み合っている場合には葬儀自体の日程が5日〜7日後になることもあるようです。

それによって通夜も数日経ってから行われることがあります。

通夜の準備

通夜の準備としてはどのようなことを行わなければならないのでしょうか?

通夜・葬儀の告知をする

葬儀や通夜の日程が決まったら、故人と生前に親交のあった方に電話・ファックス・メールで連絡をします。なるべくもれのないようにリストを作ってから連絡しましょう。また、友人・知人・団体の関係者など、それぞれの窓口となる代表者に連絡をするようにしましょう。

遺影の準備

通夜の前には遺影を準備しなければなりません。遺影は故人の人柄を反映した写真を選びます。葬儀社の方に依頼すれば写真を加工してくれたりもします。

供花の準備

供花は遺族・親族の分をとりまとめて注文したほうがよいです。遺族以外の供花の注文は、葬儀社の連絡先を伝え、直接注文してもらうのがよいです。届いた供花は、縁の濃い順に配置します。

通夜料理を注文する

通夜の後には「通夜ぶるまい」と呼ばれる食事の席があります。そこで食べる料理を注文しなければなりません。

参列人数が決まったら通夜料理を注文します。決まったお店がある場合はそこに注文、ない場合は葬儀社に確認するのもよいでしょう。

祭壇飾り・式場設営

葬儀社が祭壇飾り、式場・受付、通夜振る舞い会場などの設営を行い、ご遺体を納めた棺を安置します。自宅で行う場合もあります。

通夜の流れ

1.着席

通夜の法要会場に着席します。喪主を筆頭に故人と血縁の濃い順に祭壇・棺に向かって右側に着席するのが一般的です。

2.僧侶による読経

喪主を筆頭に故人と血縁の濃い順に祭壇・棺に向かって右側に着席するのが、一般的です。

3.ご焼香

読経の途中から、遺族・親族が順次ご焼香し、次に弔問・会葬者のご焼香が行われます。会葬者の焼香が終わると、僧侶から故人を悼んでの法話・説教があります。

4.通夜振る舞い

通夜振る舞いとは、通夜の弔問客を饗応する席です。
ご退席いただき「通夜振る舞い」の席へご案内します。この時、礼状・返礼品を渡します。

5.棺守りと宿泊

通夜は本来は、翌日の葬儀式・告別式まで夜通し故人に付き添い棺を守るものです。遺族や近親者は斎場や自宅に泊まりこみ、線香を絶やさないようにします。

通夜のタイムスケジュール例

通夜は18時から19時頃から始まり、通夜ぶるまいが20時〜21時頃に終わるというのが一般的です。

時間式次第
17:00遺族・親族・係り集合
17:45遺族・親族入場着席
17:50参列者式場入場
17:58僧侶入場
18:00通夜開式
18:01読経開始
18:15喪主・親族焼香
18:40僧侶法話
18:50僧侶退場
19:00通夜閉式
19:05斎場へ移動
19:15通夜ぶるまい
20:30ご解散・ご帰宅

通夜はしなくてもいい?

最近では、通夜を行わない葬儀のプランも増えてきています。これは一日葬と言われます。

一日葬とは、通常は前日に通夜の法要をし翌日に葬儀と、2日にわたって執り行われる葬儀を通夜法要なしで1日で火葬まで済ませる葬儀形式のことです。

葬儀前夜の弔問・会葬者もなく、ご遺族のみにて故人とゆっくりお別れすることができるというメリットがあるようです。また、費用的な負担が軽減されるというメリットもあります。

半通夜ってなに?

通夜は故人を偲び、夜通し行われるものだが、近年は日が変わらないうちに弔問客が退席する、時間の短い通夜が多くなっています。そして、これを半通夜と呼んでいます。

半通夜の場合でも、故人の周囲の蝋燭やお線香を切らさぬよう、親族が夜を通して守る場合も少なくないです。