2021年度の初詣はどうなる? ~参拝をする人・しない人のための コロナ禍における各寺社の試み~

こんにちは、ほと子です。
師走に入り、慌ただしさが増してきました。収束の気配がないコロナ禍のもとで、新年の初詣がどうなるのか、気になってきた方も多いのではないでしょうか。

各寺社も独自の取り組みを打ち出し、市や観光協会などと連携して、安全かつ衛生的に参拝客を迎える準備を進めているようです。

そこで今回は、年越しや初詣に向けた試みについて、いくつかの寺社をピックアップしてご紹介します。参拝を予定している方はもちろん、迷っている方も参考にしてみてください。

成田山新勝寺の場合

成田山新勝寺は千葉県成田市にあり、真言宗智山派の大本山のひとつ。例年三が日には300万人ほどの人出で賑わう有名な寺院です。大きな寺院にふさわしく、早くも9月末には成田市役所にて1回目の「迎春対策会議」が行われ、寺の担当者や市が一丸となって受け入れ態勢を整えています。

基本的な安全衛生対策

堂内は換気を徹底し、職員はマスクを着用。3密の回避に取り組むことが、公式ホームページで約束されています。受付やお守り受場には、飛沫感染防止のビニールガードを設置。消毒液による定期的な清掃が行われています。さらに、大みそかから1カ月間は、参道周辺の5カ所で検温や消毒をする予定です。

入場規制や初詣期間延長による分散参拝

大晦日からの初詣客の受け入れは、境内の混雑を解消するために入り口を2カ所に制限。入場規制も導入し、境内では一方通行に近い形で誘導することを検討しています。また、初詣は2月頃までを目途に分散して行うよう促し、ラジオやテレビCMで呼びかける方針です。

成田市観光協会は周辺の混雑状況が確認できるよう、ライブカメラを3カ所に設置し、ホームページでの配信を予定しています。インターネットで人出や車両の状況をチェックすることで、すいている時期を見極めることが可能です。

分散参拝を後押しする取り組みとして市が掲げたのが、キャッシュレス決済「PayPay(ペイペイ)」を使用した買い物へのポイント付与。来年1月12日からの1カ月間、購入金額の21%分のポイントを、上限5千円まで付与するキャンペーンが実施されます。成田市内の約1600店が対象です。人出の分散だけでなく、消費喚起を図る対策として注目です。

太宰府天満宮の場合

太宰府天満宮は福岡県太宰府市にあります。菅原道真公が祀られており、学問の神様として有名です。初詣には九州だけでなく、全国から毎年200万人以上の人が参詣します。

初参り期間の延長

太宰府天満宮では21年3月末までを「初参り」期間とし、分散参拝を呼び掛けています。同時にお正月の縁起物の授与期間も3月末までに延長。密にならないよう、授与所を通常より広く設け、門外にも御朱印所とお守り授与所が設置されています。

お守り授与は直接の手渡しを避け、専用の折敷を使用しての対応です。また、参拝を控える人のために、祈願の申し込みやお守りの郵送も行っています。

3密回避及び注意喚起

本殿での祈願については通常、一度に約100人が合同で行えます。しかし、間隔を空けるために人数を半分程度に制限する予定です。露店は出店されるものの、出店数を3分の1程度に制限する措置が取られるそうです。

手水舎では7月頃からひしゃくを撤去し、隣接した臨時手水舎にて流水式が採用されています。多くの人が触れる場所は、定期的に除菌消毒作業が行われ、注意喚起を行う大型モニターが設置されています。

その他の寺社の取り組み

その他の寺社でも、できる限りの対策で人々に寄り添いたいと、新しいカタチが模索されています。いくつかのユニークな取り組みを取り上げてみました。

オンライン参拝

愛知県名古屋市にある別小江(わけおえ)神社では、「オンライン参拝」が提案されています。境内の様子を生配信する画面に向かって、お参りするというユニークなスタイル。手水舎や拝殿など4カ所に設置されたカメラを見ながら、実際に参拝したような気分が味わえます。実際に足を運びたい人にとっても、混雑状況を確認できるので便利です。

同神社では、毎月デザインが変わるカラフルな御朱印が人気ですが、現在はインターネットでの入手が可能に。現地では、手水舎の水が抜かれ、おみくじは接触をふせぐためにぶら下げて販売するなどの対策が取られています。

キャッシュレス賽銭

岐阜県関市の関善光寺では、「キャッシュレス賽銭」が話題です。寺院の賽銭箱に貼られたQRコードをスマホで読み取り、金額を打ち込むことができるというもの。感染リスクの面でお金を触ることに抵抗感がある方に好評で、物珍しさもあって評判になっています。

幸先詣(さいさきもうで)

広島県広島市の広島護国神社では、「幸先詣」を提唱して密の回避を呼び掛けています。「幸先よく新年を迎えられますように」との願いを込めて命名されました。12月13日の正月事始めの日から12月31日までの前倒しで、初詣を年末までに済ませることを意図しています。

同時に、2月まで期間を延長した初詣でも大丈夫だという告知も行い、分散参拝を啓発。手水舎の封鎖や、おみくじを結ぶ場所は設置しない、縁起物の一覧を用意し、不特定多数の人が実物に触れないようにするなどの措置が取られます。

コロナ禍の初詣スタイルを模索しよう

今までにない事態に対応するべく、新しい初詣スタイルが至るところで模索されています。感染が心配な方は外出を控えて、オンラインを活用するのもひとつの方法。コロナを乗り越えるためにも寺社に足を運びたいという方は、三が日を避けた参拝を検討してみてください。

いずれにしても無理をせず、他者への思いやりを持って、それぞれの状況に合ったスタイルを選択することが大事。ご紹介したのは現時点での情報です。お目当ての寺社の動向を注視しつつ、最適な判断をして気持ちよく新年を迎えましょう。