『ぶっちゃけ寺』っていうテレビ番組がありますが、今回の記事はその番組のことではありません(笑)
『ぶっちゃけ寺』に興味のある方には申し訳ないですが、回れ右してサイトを出てもらったほうがいいかもです^^;
ここでは、ざっくばらんにお寺がどんなところなのかを書いてみます。
お寺ってなにをするところ?
正直、30代前半の私にとってお寺っていうのは身近な存在ではありません。というか地元のお寺なんてお葬式のときにしか入ったことがないです・・・。
ぶっちゃけ、私はお寺に関心を持ったことがなかったです。この状態でお寺がどうかという話をしてもしょうがないと思うので、お寺というものがどういう場所なのかということを調べてみたいと思います。
ではまず、お寺の意味はなんなのでしょうか?
「寺」の意味は?
お寺という言葉の意味はなんのでしょうか?Wikipediaには次のように書かれています。
■「寺院」の意味
寺院の建造物は、礼拝(らいはい)の対象を祀る「堂塔」と、僧衆が居住する「僧坊」とに区分される。
・・・中略
信仰の対象としての「仏塔」は、はじめ在家信者によって護持されたが、起塔供養の流行に伴って僧院中に建設され、塔を礼拝の対象とする支提堂(しだいどう、祠堂のこと)と支提窟が造られた。やがて塔の崇拝は仏像の崇拝に代わり、中国・日本の金堂(こんどう)の原型となった。
■日本の寺院
各地にひっそりとたたずむ寺院は、寺院近在を中心とした檀家と呼ばれる信者を抱え、墓地を保有・管理しているものが多い(檀那寺)。これら小規模な寺院は、神社と異なり檀家以外には門を閉ざしている場合が一般的である。これは他国には見られない日本独特の形態であり、神道が「死」を忌むという観念(穢れ)の違いから一種の棲み分けが進んだ結果である。
一方、奈良や京都などにある著名な寺院は、信仰や観光の対象として広範囲に参拝客を集める。長い神仏習合の影響により神宮寺や、仏教の仏も祀る(正確には同一視、本地仏)とされる権現(熊野権現・山王権現など)の存在もあって祈願対象としての社寺の境は極めて曖昧である。神社仏閣などと言うこともある。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E9%99%A2
これらをまとめると、お寺とは以下のような意味だと解釈できますね。
寺とは礼拝の対象を祀る場所であり、僧侶が居住・修行する場所。一般的には檀家以外には門を閉ざしていて、さらに日本の寺院では墓地を保有・管理している場所ともいえるんですね。
檀家以外には門を閉ざしてしているから入りにくかったのですね。なるほど。そりゃ葬式や墓参りの時にしかお寺に行かないですよね。正直「お墓があって、僧侶がいる」場所には何も惹かれません^^;
では、お寺にはそれ以外の役割、意味はないのでしょうか?
本来のお寺の役割
以前はお寺も、お墓のあるところや僧侶が修行する場所、という役割以外にいろんな使われ方をしていたようです。
お寺は昔「寺子屋」といい、お寺が今の学校の役割を担っていました。さらに江戸時代などは、お寺ってコミュニティの中心にあって、落語や歌舞伎とかの芸能もそこでされてましたし、とにかく人の集いの場だったようです。お寺にお参りに来た方に、お茶やお菓子でおもてなしをして、そしてなにか相談事がある人には話相手になる。そしてお釈迦様の教えからアドバイスをするということもあるようです。
現在では、このような役割を果たしているお寺はあまりないようです。コミュニティの中心にお寺がないのです。
近年お寺が変わってきた
これまでの寺というのは、上に書いたようなコミュニティの中心となるような役割を果たしていませんでした。しかし近年、新しい寺の形としてこれまでの寺の形を変えようという動きがあるようです。
「葬式仏教」と呼ばれ、揶揄されてきたお寺も変わろうとしているのですね!その例が以下です。
1.お寺のイベント紹介サイト
お寺でヨガや整体、映画上映、書道体験など多くのイベントがお寺で実施されています。そんなお寺でのイベントをまとめて見れるサイトが『まちのお寺の学校』です。
全国の多くのお寺でイベントが企画されており、お寺のロケーションだからこそ新鮮な経験ができるようです。
仏教講座や写経など仏教が身近に感じられる講座も多く開催されています。こういうイベントだったら一回参加してみたいな、と思いますね^^
2.インターネット上の寺院『彼岸寺』
超宗派仏教徒のインターネット寺院の『彼岸寺』。「お寺と地域」の活性化を目指して僧侶のブログや仏教ニュースのほか、お寺カフェやライブや精進料理などのイベントを企画しています。
かなり現代的な活動を行っていますね!この活動を行っている、松本圭介氏はTEDで下記のようにプレゼンしています。
「寺の原点はカフェにあり」となかなか刺激的なことを述べていらっしゃいます。
3.お寺で婚活
なんとお寺でコンパ・婚活を行っているようです。そのサイトは『寺コン・お寺婚活 吉縁会 静岡西(浜松)・東京・名古屋・岐阜・大分』です。
「昔より地域に根差した活動をしており、和尚が縁組(今でいう婚活)のお手伝いをする事もありました。お寺で『出会い・婚活』と言うと違和感を感じる方もいると思いますが、これはお寺本来の行いだと思います。」という想いから、お寺で縁組のお手伝いをしているのですね。
これはおもしろい企画ですね!
なんと「会員数7400名 成婚100組」だそうです!
通常の婚活サービスだと結構な費用を取られますが、この寺コンは3000円程度とかなりリーズナブルなのも嬉しいですね。
4.坊主がBar!?
お寺ではないですが、現役の僧侶が営むバーが『坊主バー』です。
店内はお寺感のある味のあるインテリアです。お仏壇も店内にあります。
精進料理をベースにしたフードメニューですが、とても美味しく僧侶の生活を疑似体験できますよ!いろんな悩みも、僧侶のスタッフの方に相談してみたらすっきりするかもしれませんよ。
公式サイト:http://vowz-bar.com/
5.寺市
寺マルシェとも言われて、お寺で開催される何でも市です。いまでは多くのお寺で行われています。
テラデマルシェ
まちフェス“寺市”
ロータス寺市
オーガニックな農産物や加工品、手芸作品の販売やジャズ演奏、伝統文化体験、ワークショップなど、お寺のなかでいろんなことが行われています。
お寺っておもしろそうじゃない?
このようにお寺ってなかなか行くことがないですが、意外におもしろそうじゃないですか?
上に紹介した以外にも開かれたお寺はいっぱいあるみたいですし、いろんなイベントが企画されていますので、お寺を訪れてみてはいかがでしょうか。
お釈迦様の教えというのは、そもそも「”今”をイキイキと生きる智慧」です。それを僧侶の方から直接教えてもらうのもよいですね。きっとが軽くなるはずですよ!