仏教にちなんだパワースポット3選

こんにちは、ほと子です。

パワースポット巡りが好き、どこかに出かけたらパワースポットに行ってみたい、と思う方は少なくないでしょう。実は、仏教にちなんだ寺院などにも、パワースポットとよばれるところがあるのをご存じですか?

今回は、全国のパワースポットから仏教にちなんだ3選をお届けします。

行きたい場所に自由に行けるとなったときのお出かけ先として、また、意外と近隣にあった、という方は散策先として。ぜひ参考にしてみてください。

仏像鑑賞に興味のある方はこちら>

浅草寺(東京)

まずは、浅草エリアのシンボルともいえる浅草寺です。628年に創建された東京最古の寺といわれ、正確には金龍山浅草寺といいます。国内外から多くの参拝者が訪れる観光名所で、その数は年間約3000万人。表参道の仲見世をはじめ、広い境内にある大小さまざまなお堂など、見所が満載です。

雷門~宝蔵門

誰もが知る浅草寺の顔、「雷門」。表側は風神・雷神、裏側は天龍・金龍が守護しています。風神が風、雷神が雷、天龍・金龍が水を司ることに由来する厄除けスポットです。

約250mにわたって、多くの土産物店や飲食店が立ち並ぶ「仲見世」。1685年頃、参拝者の増加に伴い、付近の住民に境内の清掃を課す代わりに店を出す許可を与えたのが始まりだといわれています。ご利益グッズや人気のグルメを楽しんでみてください。人々の活気やエネルギーに触れることも、パワーを上昇させる一因となります。

小舟町の大提灯があるのが「宝蔵門」です。左右に阿吽の仁王像が安置されているので、仁王門とも呼ばれます。仁王像は災厄除けの守護で、裏側には重さ約500kgの大わらじが飾られています。魔が恐れをなして去っていくといわれる大わらじで、しっかり厄除けしましょう。

本堂周辺

宝蔵門を抜けると正面にいよいよ本堂が見えてきます。ご本尊は聖観世音菩薩です。一般的に観音様と呼ばれ、人々の苦しみを取り除く慈悲深い仏様です。本堂手前にあるお水舎・香閣で身を清めましょう。

靴を脱いで本堂内に上がれるので、観音様の慈悲のパワーを存分に受け取ってください。そのあとは裏側に回り、裏観音を拝顔するのがおすすめ。本尊と同じ姿とされる仏像が配置され、本堂前とは違った静かな趣のなかで対面できます。

影向堂周辺

本堂左側の影向堂付近には数々のお堂や仏像、地蔵尊があります。「影向堂(ようこうどう)」は大黒様がまつられているので、商売繁盛金運アップのスポット。「六角堂」は日限地蔵(ひぎりじぞう)をまつり、「何日に」「何日までに」というように日を限って願い事をすると叶うといわれます。

(写真:一言不動堂)

九頭竜堂」「金龍堂」はどちらも龍神エネルギーのみなぎるスポット。特に九頭竜堂は日本屈指のパワースポット、長野県・戸隠神社の龍神様です。ほかにも、願い事をひとつだけ祈願するとよいとされる「一言不動尊」や、病気治癒のご利益がある「薬師堂」などがあります。

夏の風物詩、四万六千日(しまんろくせんにち)とは

その日に参拝すると46,000日分の功徳が得られるということを意味する「四万六千日」。浅草寺は7月9・10日がその日に当たります。同時に開催されるのが「ほおずき市」です。2020年は中止でしたが、毎年色鮮やかなほおずきを並べた露店でにぎわいます。期間限定で授与される黄色い掛け紙の祈祷札「黄札」や、三角形のお守り「雷除札」も人気です。

鎌倉大仏殿高徳院

二つ目は「露坐の大仏」として有名な鎌倉大仏。高徳院の本尊にあたり、正確には国宝銅造阿弥陀如来坐像です。当初は大仏殿でしたが大地震によって倒壊し、現在のような露坐になったといわれています。像高は約11.3m、重量は約121t。壮大なスケールの仏様が、空と緑に融合する様子は見る者を圧倒し、自然と仏様のパワーを一緒に受け取れるパワースポットといえます。

高徳院

高徳院に到着すると、門の左右に設置された仁王像に出合います。厄除けの守護神なので、厄払いのパワーを受け取ってください。大仏右側の回廊内壁には、巨大なわら草履が飾られています。また、「観月堂」は15世紀に朝鮮王宮内に建てられたものが移築された建物で、世界的に貴重です。聖観音菩薩像が安置されています。

鎌倉大仏

鎌倉大仏は脚を組み、その上に両手を組み合わせています。これは「上品上生印(じょうぼうんじょうしょういん)」といい、阿弥陀仏のなかでも最も格が高い印相です。阿弥陀如来は南無阿弥陀仏の念仏を唱えた人に極楽往生を約束してくださる仏様。浄土宗・浄土真宗の本尊であることから、華厳宗の本尊として知られる廬舎那仏(るしゃなぶつ)である奈良の大仏とは印相が異なります。

阿弥陀如来は、限りない光と命をもって人々を救い続ける仏様です。極楽往生だけでなく、現世安泰のご利益があります。個人の願いに直結するパワースポットとは言い難いですが、コロナ禍が鎮まり安心して暮らせる世界を取り戻すためのパワーがもらえるかもしれません。

2020年10月現在は休止中ですが、通常は大仏胎内も拝観できます。再開された折には、ぜひ体験してみてください。

鞍馬寺(京都)

三つ目は、京都最大のパワースポットとして知られる鞍馬寺。京都市内から比較的アクセスがよく、隣接する貴船神社と合わせて紹介されます。鞍馬寺がある鞍馬山は、天狗が金星から降り立ったという伝説が残る場所。鞍馬寺は源義経(牛若丸)が修業したという言い伝えがあります。

山門~鞍馬寺

山門といわれる仁王門から入山すると、緑に囲まれた石段や坂道が続きます。ほどなく到着する由岐神社のそばには、高さ約53mの杉の大木。「大杉さん」として親しまれ、一心に願えば願い事が叶うといわれます。

脚に自信がない方は、仁王門横から本殿の手前まで運行しているケーブルカーを利用するのがおすすめ。日本一短いケーブルカーで、距離は約207m、乗車時間は約2分ですが、山道を歩くと約30分かかります。

鞍馬寺・本殿金堂

鞍馬寺は源義経が幼少期を過ごしたといわれ、本殿金堂には毘沙門天・千手観世音・護法魔王尊の3体がまつられています。正面の石床が最大のパワースポット六芒星の形をした金剛床に立つと、宇宙のエネルギーを得られるとされる重要なポイントです。

木の根道

鞍馬寺の本殿金堂から霊宝殿を経たさらに奥に、鞍馬天狗が牛若丸に出会ったという僧正ガ谷不動堂があります。その近くにあるのが「木の根道」。木の根が地面に浮き出た神秘的な景色です。静寂な雰囲気に心が洗われ、森のマイナスイオンパワーを享受できます。

そこから、天狗が金星から降り立ったと伝えられる奥の院魔王殿を経て、貴船神社に通じる工程が、鞍馬~貴船を結ぶ約1.5㎞のハイキングコースです。

パワースポットでパワーを充填し、毎日を健やかに!

パワースポットは、特定の土地や自然、建物に触れることで、癒しやエネルギー、ご利益などの効果を感じることができる場所。仏教信仰に通じるものがあるため、寺院にはパワースポットと呼ばれる場所が多数あります。

コロナ禍だからこそ、そういった前向きなパワーを信じて気持ちを上げることは重要な意味を持つのではないでしょうか。パワーを享受して、みなさんが健やかな毎日を送れますように。