【コロナ禍で考える】贈り物、お供物マナー お盆は心だけ里帰り

お盆の贈り物で、仏壇にお供えするものとお土産は分けるべき⁇

こんにちは、ほと子です。
今年のお盆は帰省できない、しない方がほとんどなのではないでしょうか。長引くコロナ禍での外出規制に、心が置いてけぼりになっていますよね。
離れて暮らす家族に会いたいのに会えないのは、とても辛いこと。
そんな時は、せめて贈り物をしていつも以上に気持ちを伝えるのはいかがでしょうか。

そこで今回は、曖昧だったお盆における贈り物のマナーについて、もう一度調べてみることにしました。

 

仏壇にお供えするものとお土産は分けるべき?

最初の疑問ですが、こちらはイエス。
実家や親戚への手土産は、普段会えない方へのご挨拶の気持ちを込めたお土産としてもっていくもので、仏壇へのお供物は家の先祖への気持ちの品となるため、分けて考えた方がよろしいかと思います。

お供物のマナー

お供物としては、お線香ろうそくを持っていく場合と、食べ物などを持っていく場合があります。
基本的には「五供」と呼ばれ、香に提燭、花と浄水に飲食の五つの品物のことで、仏教においてお盆のお供えの理想的な形とされています。全て持っていくのは大変なので、その中で選んで良いかとお思います。

最近は、様々な種類のろうそくがありますので、仏壇に合わせて選ぶようにしましょう。火を灯すタイプの他に、LEDタイプのものはご年配の方が火事の心配もなく安心して使うことができます。ろうそくの形状は、宗派によって違いがあるので、事前に確認しておきましょうね。
イカリ型のろうそくは浄土宗浄土真宗棒型のろうそくは禅宗で好まれる形状です。仏壇の雰囲気を明るくするろうそくとして、花の型をしたものや花が描かれたろうそくなども用いられます。

食べ物を選ぶときに気を付けなければならない点としては、お盆のお供物として肉や魚などは相応しくないということです。特に仏教の信仰が深い家だと、殺生を禁じている仏教のおしえに反するため、選ばないほうが賢明でしょう。

また、お供物には忘れずに熨斗をつけるようにしましょう。その際は「外熨斗」にし、品物の場合は「御供」と書き、その下に濃墨でフルネームを書きます。

お土産のマナー

お土産は、送った相手が喜びそうなものを選べば十分だと思っています。会いに行けない分、近所の銘菓などでこちらは元気だと伝えられる様なものにするのもいいですよね。
あえて気をつけるなら、個包装のものや賞味期限の長いものを選ぶと、分けやすく、贈り物が集中してしまった時などにもご迷惑にならずに済むかと思います。

またお供物には必ず熨斗をつけますが、手土産には基本的に熨斗は不要です。ただ、あっても失礼にはなりませんので、どちらでも全く問題ありません。
熨斗をつける場合、一般に市販されている贈答用の熨斗紙に「御土産」「御挨拶」などの表書きを書きます。「残暑御見舞」などでもいいでしょう。この場合の水引は、赤白の蝶結びのものを選びましょう。

 

初盆だけの特別なマナー

通常のお盆は現金を包む必要はないのですが、初盆だけは特別なので葬儀の時のように香典を持参するのがマナーとされています。

ここで少しお盆についておさらいです。

盆の入り(13日)

一般的に8月13日(東京、神奈川、静岡などでは7月13日)がお盆の初日(盆の入り)です。
この日は「迎え火」を焚いてご先祖の霊を自宅に招き入れます。
自宅にて盆棚(精霊棚)の準備ができたら、お墓参りをしてお掃除をします。
夕方になると素焼きの小さな土鍋やお皿の上で、おがら(皮をむいた麻の茎)を焚き(迎え火)、白提灯に火を灯します。

14日・15日

通常でしたら、遺族が集まってお墓参りをし、僧侶を招いて法要をします。法要の後に会食をすることも多いです。
僧侶がお帰りになる際に、お盆(なければ袱紗)の上にお布施を乗せてお渡ししましょう。
なお、盆棚(精霊棚)のお供えや水は毎日交換するようにしてください。

盆明け(16日)

なるべく遅い時間に送り火を焚き、祖先の霊を見送ります。地域によっては「精霊流し」や「灯籠流し」を行います。

お盆のお香典の書き方

ではお香典の書き方です。

水引き

水引は、関東を中心として全国的には黒白・藍銀が一般的で、双銀のものも良いとされています。紙に直接水引が描かれているものと、内袋と外袋が分かれているものがあります。
ただ、京都など関西を中心に黄白を使用する地域もあるため、確認してみましょう。

結び方は結きり淡路結びのものを使用します。

表書きの書き方

初盆や法要などでお香典を持参するときは、不祝儀袋筆や筆ペンで「御仏前」「御佛前」「御供物料」のいずれか書いてお香典を持参するのがマナーです。

お葬式と同じく「御霊前」と書いてしまいがちですが、四十九日をあけたら仏になるという考え方があるため、御霊前は使いませんので注意してください。御霊前は名前を黒よりも薄い薄墨で書きますが、お盆のお香典は通常の黒墨で表書きと名前を書きます。

お葬式などで薄墨で書く理由は、「急な訃報だったので、墨をする時間もおしく駆けつけました」との意味合いで薄い墨を使って書くため、事前にわかっている法事で薄墨は使わないと覚えておくと良いでしょう。

外袋の折り方

外袋と内袋が分かれている不祝儀袋を使うときは、外袋の包み方にも注意しましょう。

お悔やみの場合は、裏面は上の折り目が上になるように折ってつつみます。下側の折り目を上にするのはお祝いごとですので、十分気をつけて下さい。

お返しのマナー

逆に、いただいた側のお返しのマナーにも触れておきます。

法要に参列できず香典やお供物を送ってくれた方にお返しを送る場合は、お盆が明けてから月末までに送るのが望ましいとされています。
また、品物として好ましいのは消耗品(消えてなくなる物)です。
いつまでも品物が残っていると、見るたびに故人が亡くなった辛い気持ちを引きずってしまいます。そのため、初盆のお返しには海苔、お茶、洗剤、調味料、お菓子などが一般的に選ばれているそうですよ。

まとめ

コロナで普段と同じように日々を送れなくなって2回目の夏。
それでも、離れて暮らす家族やご先祖さまを想う気持ちは、伝えようとすれば伝わりますよね。

そう信じて、できることを心を込めてしていきたいと思っています。

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