仏教と桜の関係~関東の桜の見どころ寺院4選もご紹介

春色に染まる桜の時期がきました。さあ春本番ですね!

こんにちは。ほと子です。
コロナ禍が明けつつある今年、みなさんはどこにお花見に行きますか?公園以外にも、自然豊かで庭園なども備えている寺院は、絶好のお花見スポットです。

今回は、桜と仏教のつながりとともに、関東エリアの桜の名所寺院をいくつかご紹介します。

桜と仏教のつながり

今や春の恒例行事になっているお花見。その起源は、奈良時代に貴族が梅の花を見て楽しんだことが始まりだという説があります。その後、平安時代になると、日本古来の植物である桜を、春の花として愛でるようになったのだそうです。

花を愛でていたのは貴族だけに限りません。春は農民にとって田畑の準備を始める大事な時期です。農民たちも春の到来を喜ぶとともに、その年の五穀豊穣を願う祭事として、花を愛でる行事を行っていたそうです。

現代のようにお花見を楽しむスタイルが庶民に広まったのは、江戸時代以降といわれています。

お寺には桜が植えられていることが多いです。極楽浄土を表現するために、寺では庭園に多くの花を植えました。花の咲く木の中でも人々に人気がある桜を植えたようです。そのため、寺院の庭園も桜の名所として知られるようになりました。

また、桜がパッと咲いてサッと散る姿は、仏教の教えである「無常」につながるとされています。さらに、仏教の大きな行事の一つに、4月8日に行われる「花まつり」があります。ちょうど桜の咲く頃に行われるお祭りです。

花まつりとは?

4月8日はお釈迦さまの誕生日です。

この時期には宗派に関係なく、お釈迦さまの生誕を祝う仏教行事を行う寺院や地域が多くあります。キリスト教でいえばイエス・キリストの生誕を祝うクリスマスのようなものですね。

この仏教行事は花まつり、灌仏会(かんぶつえ)、降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)などとも呼ばれています。

一般的には4月8日に行われますが、旧暦の4月8日や月遅れの5月8日、人々が集まりやすい4月8日前後の週末に行事を行う寺院や地域もあります。

花まつりでは、何をするのでしょうか。

お釈迦さまは美しい花々が咲き香る花園で生まれ、誕生後に右手で天を指し、左手で大地を指したといわれています。「誕生仏」とは、このお釈迦さまが生まれた時の姿を仏像にしたもの。花まつりでは「花御堂(はなみどう)」という色とりどりの花を飾った御堂にこの誕生仏を安置し、お釈迦さまの誕生を再現するのです。

そして、お釈迦さまが生まれた時、天から甘露の雨が降り、お釈迦さまのからだを清めたといわれていることに由来して、誕生仏に甘茶(あまちゃ)をかけて祝います。
甘茶とは、アマチャの木から作られた独特の甘さがあるお茶です。花まつりには、赤ちゃんの健康を祈願するという意味もあり、甘茶で赤ちゃんの頭をなでたり、みんなで甘茶を飲んで祝うなどします。

過去記事の、こちらもあわせてご覧ください♪
『4月8日生まれのお釈迦様♪花祭りでお祝いを』

では、ここからは関東エリアで桜を楽しむことができる寺院を紹介します。

増上寺(東京都港区)

増上寺は東京タワーを背に佇む本堂が有名な寺院です。浄土宗の七大本山の一つで、1393年の開山から600年以上の歴史があります。徳川家の菩提寺としても知られており、寺院には徳川家の6人の将軍の墓所が設けられています。

増上寺には約200本の桜が植えられており、ソメイヨシノを中心に、しだれ桜、祐天桜なども見ることができます。

青空の下で桜を楽しむのもいいですが、夜にライトアップした東京タワーとともに桜を眺めるのもおすすめ。他とはひと味違ったお花見が楽しめます。

■寺院:大本山 増上寺
■桜の見頃(例年):3月下旬~4月上旬
■住所:東京都港区芝公園4-7-35
■アクセス:JR・東京モノレール「浜松町駅」から徒歩10分、都営地下鉄三田線「御成門駅」または「芝公園駅」から徒歩3分、都営地下鉄浅草線・大江戸線「大門駅」から徒歩5分

過去記事で、こちらでもご紹介しています!
『初詣に行くならここ!おすすめの寺院をご紹介』

深大寺(東京都調布市)

緑と水に囲まれ、自然豊かな環境が特徴の深大寺。奈良時代(733年)に開創された天台宗の寺院で、東京では浅草寺に次いで古いともいわれています。

境内や参道には多くの桜が植えられているほか、近くにある神代植物公園には4,800種類の植物が植えられている桜の名所です。ソメイヨシノ、しだれ桜、寒桜、十月桜、固有種である神代曙などが、次々に開花して咲き誇ります。

また、湧水があり豊富な水源をいかした蕎麦も有名です。お花見のかたわら、深大寺蕎麦を味わうのもいかがでしょうか。

■寺院:深大寺
■桜の見頃(例年):3月中旬~4月中旬
■住所:東京都調布市深大寺元町5-15-1
■アクセス:JR中央線・総武線「吉祥寺駅」または「三鷹駅」からバスで約30分、京王線「調布駅」または「つつじヶ丘駅」からバスで約15分

こちらのテーマでもご紹介しています。
『深大寺へ行こう♪だるまに会いに“だるま市”』

建長寺(神奈川県鎌倉市)

建長寺は1253年に鎌倉幕府第5代執権・北条時頼によって創建された臨済宗の寺院。鎌倉五山の一つで、日本初の本格的な禅寺ともいわれています。

建長寺は鎌倉でも有数の桜の鑑賞スポットになっています。約300本のソメイヨシノが植えられており、三門に向かう道にはアーチ状に広がる桜が私たちを出迎えてくれます。

桜の時期にはお釈迦さまの誕生を祝う降誕会(花まつり)が開催されます。

(例年4月8日に開催。開催の有無、日程は変更の可能性もあります)

建長寺には、巨大な地蔵菩薩坐像や、国宝の梵鐘のほか、境内には池泉庭園や塔頭、天狗の像が立ち並ぶ半僧坊など、さまざまな見どころがあるので、散策コースとしてもおすすめです。

■寺院:巨福山 建長寺
■桜の見頃(例年):3月下旬~4月上旬
■住所:神奈川県鎌倉市山ノ内8
■アクセス:JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩15分、または「鎌倉駅」から徒歩30分

あわせてこちらもご覧ください♪
『【精進料理を作ろう!】ほとけの精進料理レシピ 冬・けんちん汁と建長汁』

喜多院(埼玉県川越市)

喜多院は奈良時代に創建されたといわれている天台宗の寺院。

江戸城紅葉山の別院を移築した客殿があり、三大将軍・徳川家光の「誕生の間」や、春日局が使用していた「化粧の間」も拝観することができます。

境内にはソメイヨシノが約100本植えられているほか、しだれ桜と多宝塔の景色も見どころです。紅葉山庭園に咲くしだれ桜は徳川家光お手植えの桜ともいわれています。

また、川越市内では「春まつり」として、さまざまイベントも行っています。桜を見ながら、小江戸川越の市内を散策するのもおすすめです。

■寺院:川越大師 喜多院
■桜の見頃(例年):3月下旬~4月上旬
■住所:埼玉県川越市小仙波町1-20-1
■アクセス:JR線・東武東上線「川越駅」から徒歩20分、東武東上線「川越市駅」から徒歩18分、西武新宿線「本川越駅」から徒歩15分

まとめ

この機会に、桜色に染まる春の寺院を散策してみてはいかがでしょうか。ポカポカと温かい陽気の下、寺院がある街並みを眺めてみたり、散策を楽しんでみてください。

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